2017.11.17
2017年9月16日(土)NIKKOらいふ 1日目 その3
2017年9月16日(土)NIKKOらいふ 1日目 その3
本日の最終目的地、湯元温泉に到着しました。788年に勝道上人が発見したといわれる湯元温泉は、国民保養温泉地の指定を受けた第一号の温泉地でもあります。歓楽街のある温泉場と違って湯治場といった風情が漂います。
まずは湯元源泉をちょっと散策。ここから各宿にお湯が引かれています。あたりには強い硫黄の香りが漂っています。
地面のお湯だまりからはぷつぷつとお湯が湧き、空気に触れてエメラルド色に酸化していました。
そして、一行は今夜の宿、湯元温泉にある「山の宿」さんへ。
<地元で活動をする人たちとの懇親会>
そして夜。今夜は日光市で起業や家業を継承した若手を中心とするゲストをお迎えしての懇親会です。
会場は中禅寺湖畔にあるレストラン「シェ・ホシノ」さん。オーナーの星野仁志さんの手によるマス料理の数々は、この地ならではのごちそうです。
シェ・ホシノの星野仁志さんは、ご両親がかつてこのレストランの場所で
お土産物屋さんをしていらしたそうです。大学生の頃は東京で過ごした星野さんは教師を目指していたものの、帰郷。でも、その当時はまだ家業をこのままの形で継ぐかどうか悩んでいたそうです。しかし、星野さんが30代の頃、日光活性化委員会で事務局を手伝うようになると視界が開けます。それは、「自分の店」ではなく「地域の活性化」という視点で考えるようになったことでした。その後、「地域のために日光をどう表現するか」と、自分の役割を改めて考えた末に行き着いたのが地域の食材を活かしたレストランだったのです。
ゲストの方々は、エコツーリストの中山さんをはじめ、鬼怒川温泉でアウトドアアクティビティの体験を提供するNAOCの増渕隆宏さん、鹿児島県から日光市に嫁ぎ、現在日光市山内で雑貨店を営む渡辺直美さん、海外生活を経て日光へUターンし、ネットショップやモータースポーツアクティビティ、介護関係の事業を営む福田大介さんなど、業種もさまざま。事業主ならではの体験談や地元事情のお話に、参加者のみなさんから質問が飛び交います。
渡辺直美さんは日光市に来て10年。お子さんが3人いらっしゃいます。最初は地域のママ友とのつながりがなかったものの、雑貨店の開業をきっかけに地域住民とのお付き合いが広がったそうです。今ではすっかり日光の人。自然豊かな子育て環境も気に入っているそうです。
福田大介さんは、海外で高校3年間を過ごし、その後中国の上海で8年勤めた後、6年前に日光に帰郷したそうです。日光から離れていた時期があったからでしょうか、福田さんは外からの目線で改めて日光の魅力を感じるといいます。
NAOCの増渕さんは、アウトドアアクティビティの会社を始めて18年目。
「まだまだ知られていない日光があります。日光を肌で感じる観光を益々進めていきたい」と語っていらっしゃいました。
三本松茶屋 エコツーリズム事業部の中山さんは、海外青年協力隊でスリランカに滞在中していた時に経験したプロの現地ガイドのありかたを通じて、ネーチャーガイドは自然のことだけに触れていればいいというものではなく、自然科学・歴史・文化・商工業を包括的に理解し、多面的な地域の魅力を伝える存在であるべきだと考えています。それが、ガイドの社会的な地位の向上にもつながり、質の高い観光や雇用にもつながっていくこともなるのでしょう。
次世代のガイドのありかたを考えると、なんだかワクワクしませんか。
※今回の訪問先
●山の宿
●シェ・ホシノ