2017.11.17
2017年9月16日(土)NIKKOらいふ 1日目 その2
2017年9月16日(土)NIKKOらいふ 1日目 その2
<中禅寺湖畔散策とランチタイム>
さあ、いよいよ中禅寺湖に到着です。台風の影響で曇り空の奥日光。少し肌寒かったけれど、幸い雨も降らなくてよかったです。
まずは長崎のグラバー邸で知られるトーマス・ブレーク・グラバーがおよそ100年前にここ、奥日光に建てた別荘の跡地「西六番園地」を見学。ここはその後グラバーからハンス・ハンターが所有し、外交官たちとの社交クラブとして賑わっていたそうです。建物は残っていませんが、当時使っていた暖炉と煙突がかつての様子を今に伝えています。
そして、近くにある「中禅寺湖畔ボートハウス」へ。明治時代から昭和の初期まで、中禅寺湖にはたくさんの大使館が立ち並んでいたそうです。昔の写真には、彼らがボート遊びに興じている様子が見られますが、ここはそんな面影を残す場所。昭和20年代に建てられたボートハウスを復元したものだそうです。現在は休憩施設として利用できます。
ボートハウスの中に入ると、ベルギー王国大使館別荘から寄贈を受けたボートなど、かつて使われていた品々が展示されています。
広々としたテラスは、湖を一望できる気持ちのいいロケーション!
さあ、いよいよお待ちかねのランチタイム!
湖を見ながらのちょっとリッチなしつらえに心躍ります。もちろん、お肉や野菜などの食材は日光で採れたものばかり。
お洒落なお料理にみんな写真を撮りまくり!参加者も和やかに打ち解けている様子で楽しそうです。
<漁協でニジマスの遡上に遭遇!>
次に中山さんが連れて行ってくれたのは、湖畔にある中禅寺湖漁業恊働組合です。私たちにぜひ見せたいものがあるとか。
カメラをつけた棒を敷地内の川に入れた中山さん。カメラがつながったiPadを見てみると…。
体が真っ赤なこの魚、カンがいい方はもうおわかりでしょう。そう。産卵のために、この川に戻って来たニジマスなんです。稚魚を放流したこの場所に還って来たんですね。9月のこの時期にしか見ることができない貴重な光景です。
<戦場ヶ原から湯元温泉へ>
中禅寺湖を後にして、バスで広葉樹林をしばらく走ると、ぱあっと視界が開けてきました。戦場ヶ原です。戦場ヶ原は大昔、湯川が堰止められてできた湖でしたが、男体山の噴火によって火山灰などが積もって湿原となりました。
この「戦場ヶ原」という地名は、神話からたどることが出来ます。昔ここで下野の国の二荒神が大蛇に、上野の国の赤城神が大ムカデに化身して戦ったことから「戦場ヶ原」という地名になったと。そして、その時に流した血が「赤沼」になったという言い伝えが残っています。
展望台のすぐそばにあるのが三本松園地。ここに中山さんのお勤め先でもある三本松茶屋があります。当時日光の西沢金山で金の採掘が行なわれていましたが、その人夫たちのために明治4年に出来たのが三本松茶屋でした。そして、運搬用の牛馬を調達していたのが、現在の光徳牧場だったそうです。
※今回の訪問先
●中禅寺湖ボートハウス
●戦場ヶ原